~会長挨拶~ 
TAIKI KAWATA

会長格言 会長

長く続いた平成が終わり、経験した事の無いパンデミックの混乱と共に始まった令和時代。地域企業は未曽有の経済停滞を乗り切り明るい兆しが見えたかに感じられましたが、その後に続いた紛争問題によるエネルギーの高騰や物流停滞、記録的な円安など、経済や私たちの生活を取り巻く環境は依然として不安定な状況が続いています。また、令和6年度は「物流の2024年問題」元年でもあり、企業活動に少なくない混乱が生じる事が予想されています。
その一方で、北海道においては先端半導体の国産化を目指すラピダスを中心とした先端産業を集積する「北海道バレー構想」が打ち出され、過去に例を見ない巨額の資本が北海道に投下されようとしています。また、私たちが住むとかち帯広においては十勝・日高管内1市11町1村にまたがる日高山脈が国立公園に指定される運びとなるなど、全く新しい経済・人的交流が生まれようとしています。

昨年、帯広商工会議所青年部(以下、帯広YEG)は創立35周年を迎えました。これまで様々な時代を通り抜け地域の発展に寄与してこられた先輩諸兄姉に深く感謝を表すと共に、繋がれた襷に思いを込め、令和6年度も帯広YEGは地域に求められる団体として邁進して参ります。
令和6年度のスローガンは「新風(しんぷう)~始めよう明日の考察 出会おう新しい自分~」とさせていただきました。長い間先が見えず閉塞感が漂うこの時代がまさに求めているものは「新しい風」であります。私たちは青年経済人として、時代を読み、地域にとって「新しい風」となれるよう日々努力と研鑽を重ねて参ります。
また、帯広YEGは過去5年間で約半数の会員が入れ替わり、組織として今、過渡期を迎えています。帯広YEGに脈々と受け継がれる伝統や精神をしっかりと後世に伝えるのと同時に、組織にも「新しい風」が入る事が大切だと感じています。不易流行、どのような時代も変わらない本質と、時代に合わせて変えていくべきもの。それらをしっかりと見極めて、変化を恐れない風土を築いて参ります。

また、帯広YEGは所属する会員一人ひとりが大きく成長できる場でなくてはなりません。
青年部活動とは何か?青年部活動は仕事と対極に捉えられる事がありますが、仕事も青年部活動も本質は「社会参加」であるという意味では同じだと考えています。そして、仕事とは違う「社会参加」を通して、自己を成長させる事ができる、それが青年部活動だと思っています。役職に関係なく、一人ひとりが大きく飛躍できる、そのような組織作りを目指します。

自分は、そして自分が住む地域は、どんな明日を望むのか。
新しい自分に出会うために、勇気を出して行動しましょう。
そして、仲間と共に、地域に価値ある未来を作っていきましょう。