とかちばん馬まつり「遊んで学べる ばん馬の歴史体験ツール企画製作事業」
令和3年度ばん馬まつりプロジェクトでは、例年当YEG主催で開催されている「とかちばん馬まつり」が新型コロナウイルス感染症蔓延拡大で中止としたことにより「地域に愛されるばん馬 子供からばんえいの裾野を広げる」をテーマに掲げ「遊んで学べる ばん馬の歴史体験ツール企画製作事業」を下記の通り代替事業として実施しました。
十勝、帯広は明治期の開拓以降、日々の暮らしの中で馬と密接にかかわっており、生きていく上で欠かせないとても大切な存在でした。
(十勝の人と暮らしのサイト トカチナベより引用
https://tokachinabe.com/horse-culture/ 写真撮影は荘田喜與志さん)
十勝、帯広で存続された「ばんえい十勝」を盛り上げるべく、我々帯広YEGも「とかちばん馬まつり」の開催などでその一助を担ってきました。(写真は過去の「とかちばん馬まつり」より)
その他の情報は下記サイトをご覧ください。
http://kai-hokkaido.com/heritage003/ 【カイ北海道マガジン「北海道の馬文化」より】
https://www.banei-keiba.or.jp/ 【ばんえい十勝】
https://www.okmhn.com/2021/05/01/tokati-horse/ 【えぞめぐり】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
例年、10月初旬に開催されていた当帯広YEG主催のばん馬まつりが新型コロナウイルス感染症蔓延の影響で開催中止となり、その代替として「遊んで学べる ばん馬の歴史体験ツール 企画製作事業」として立案された。
8月になりばん馬まつりは中止とし、議論の結果地元地域へ向けた振興策としてテーマを「地域に愛されるばん馬 子供からばんえいの裾野を広げる」という事で情報発信をすることとなった。(写真は帯広商工会議所内会議室での新型コロナウイルス蔓延前のイメージです)
我々帯広YEGは例年、帯広競馬場にて「とかちばん馬まつり」を開催して参りました。これは、十勝帯広の開拓の歴史をいまに引き継ぐばん馬を地域固有の文化として、これを子どもたちや若い世代を含め、幅広く地域の方々に親しんでもらうイベントとして開催しており、メインイベントの人間ばん馬チャンピオンシップでは、全国から集まったチームにより帯広競馬場本走路にて熱い戦いも繰り広げられてきた。
しかしながら、新型コロナ禍の影響長期化により、まつりは2年連続で開催中止せざるを得ない状況となりました。そこで、まつりが担ってきた役割を別の形で、若い世代がばん馬に親しむ機会を作り出せないか、そう考え抜いた末に今回、「遊んで学べるばん馬かるた」ならびに「『ちびっこばん馬』競技用木製キット」の制作、帯広市内の小学校をはじめ、幼稚・保育施設等の子どもたちへお配りすることとなった。
かるたについては、絵札・読み札制作に対し市内の高校・中学校美術部、書道部の部員さんに原版提供のご協力をいただいた。
また、ちびっこばん馬については、ばん馬まつりの中で小学生向けの競技イベントとして行っていたものを、まつり会場以外でも競技に触れてもたらいたいとの思いから、帯広刑務所へ製作協力を依頼した。
遊びながらばん馬を学ぶ、親しむツールの完成により、地域の子どもたちが十勝帯広の固有の馬文化に遊びのなかで触れ、故郷の文化に対する理解と愛着を深める契機となってほしい。
この活動が子どもたちの幼少期の遊びの記憶の一部に留まるものとなり、地域を愛する大人へ成長してくれることを願っている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ちびっ子ばん馬】
左:帯広刑務所でのちびっ子ばん馬木製キットの製作風景(イメージ)
右:発注したものと同じ、試作第1号の木製キット。
下:帯広刑務所入口にて担当刑務官と
(撮影時だけマスクを外しております。マスクを外しての会話はしておりません)
2021年10月26日、メンバー勤務先幼稚園でちびっ子ばん馬の競技サンプル動画の撮影をした。
https://youtu.be/fMoeqG6Evm0 ← サンプル動画はコチラのURLから視聴できます
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ばん馬かるた】
読み札はこの2校に各22作品ずつ依頼した。
絵札の製作は、帯広三条高校17作品の他に帯広第一中学校8作品、帯広南町中学校18作品、帯広翔陽中学校6作品、合計93作品を描いてもらった。
【読み札、絵札作品展示会】
かるた事業は「ばん馬かるた」と名称を決定し、帯広競馬場にて「かるたの読み札、絵札作品展示会」を令和4年3月5日~3月14日までの期間開催することにした。
(写真は帯広競馬場にて展示会会場の下見をするばん馬まつりプロジェクトのメンバー)
地元新聞元旦号の1面で記事として取り上げられました。
日本馬事協会参与兼事務局長の青木様にばん馬かるたをお渡ししました。
この度の事業遂行に当たり、コロナ禍という事もあり通信を使ったコミュニケーション手段を多用した中、ばんえい十勝さまを初め数多くの皆さまに多大なご協力をいただきながら大変有意義な取り組みができましたことを衷心より御礼申し上げます。
祖先の生活を支えてきた十勝・帯広の馬文化の歴史を、私たちはこのばんえい十勝という地域固有の財産として守る事の一助を担えたことに喜びを感じております。
今回は、幼児から小学生、中学生、高校生、と幅広い若い人たちに活動を知って頂ける機会となりました。今後も私たちはこういった地域に根付く活動を続けて行けるよう研鑽を積んでいきます。
【ご協力いただいた皆様】
ばんえい十勝 様
旋丸 巴 様(作家)
帯広柏葉高校書道部 様
帯広三条高校書道部 様
帯広三条高校美術部 様
帯広第一中学校美術部 様
帯広南町中学校美術同好会 様
帯広翔陽中学校総合美術同好会 様
帯広刑務所 木工部門 様