12月例会 『何がわかるの?やってみよう経営分析!』〜財務諸表からのメッセージ〜
12月22日
12月例会 『何がわかるの?やってみよう経営分析!』〜財務諸表からのメッセージ〜 が行われました。
経営分析ということで、財務諸表について学ぶ内容になっています。
広瀬委員長からの趣旨説明に始まり、財務諸表についての大切さを寸劇を交えて表した。
代表的なモノとして、損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)の違いについて、パワーポイントを交えて説明。
損益計算書「一定期間(通常は1年間)での経営成績を表示したもの」
貸借対照表「一定時点(通常は期末時点)での財務状態を表示したもの」
まず、貸借対照表について
・資金をどこから集めて、どこに使ったか
・1年で現金化できるか
・流動負債は早く返さなければならない
負債に関しては、緊急性の高いものから「流動負債」「固定負債」となっている。
資産に関しても、換金性の高い流動資産と次に固定資産とがある。
貸借対照表の安全性をイメージすると4つのタイプに分かれる。
タイプA(左上)ジープ型
タイプB(右上)小型乗用車型
タイプC(左下)ママチャリ型
タイプD(右下)ドロ船型
実際に経理を担当していない人には話だけでは、しっくり来ない面もあったのではないだろうか。
次に、損益計算書について
・1年間で、いくら使って、いくら設けたかを示す成績表のようなモノ。
営業利益、これがマイナスになると会社自体の存亡に関わるので、よく注意すべし。
経常利益、儲かっている会社は、この数値が高い。
続いて、キャッシュフロー(お金の流れ)について
・営業活動によるキャッシュフロー:
営業活動、つまり本業からどれだけのキャッシュを獲得したかを示している。商品の販売・仕入・人件費・販売費および一般管理費の収支を表示する。
(在庫を減らすことでキャッシュは増える)
・投資活動によるキャッシュフロー:
固定資産の売買や有価証券の売買などの投資活動にどれだけの資金を投下し、または回収したかを表示する。
(営業キャッシュに繋がる投資をする)
・財務活動によるキャッシュフロー:
借入金や社債などによりどれだけの資金を調達したか、または借入金や社債などによりどれだけ資金を返済したかという財務活動に伴う収支を表示する。
(借入金の増減が重要となる)
次に、?企業で活用する経営分析指標についての説明
この内容に関してはパワーポイントが無いので、資料と口頭にて説明。
【財務分析】とは、損益計算書や貸借対照表などの決算書を様々な観点から分析することにより、会社の経営成績や財政状態の良否を判断でき、大きく分けると、「実数分析」と「比率分析」がある
・実数分析:財務諸表の実数をそのまま利用して分析する。実数での増加減少の要因を分析することによって、どこにどのような問題があるのか、いつまでに、どうしなければならないのか、という改善策が明らかになります。
・比率分析:財務諸表の実数から関係比率または構成比率を算出して分析する。実数を比率に置き換える事により、比較対象の規模の大小にとらわれずに比較することができます。
☆比率分析には、4つの視点があります。
@収益性:損益計算書で経営成績を分析
A安全性:貸借対照表で財政状態を分析
B生産性:ヒト・モノなどの経営資源の活用度を分析
C成長性:機関比較で会社の成長性を分析
他にも
総資産経常利益率(経常利益÷総資産):どれだけ効率よく儲けているか
売上高経常利益率(経常利益÷売上高):総合的な収益力を見る
総資産回転率(売上高÷総資産):事業に投資した資産がどれだけ有効に活用されたか
自己資本比率(純資産÷総資本):負債と純資産の関係
流動比率(流動資産÷流動負債):短期的な支払い能力を見る
当座比率(当座資産÷流動負債):実際に短期支払できる能力をみる
実際に、とある2つの企業の決算書を見て、設問に合わせて穴埋めを実施したが、各員設問と睨めっこしており、苦戦している様子だった。
答え合わせをする中で、答えが合っていた事に安堵する人もチラホラ見受けられた。
経営者である人は、もちろん目にする事はあるが、会社員である方は、普段目にすることがあまりないため、
機会があれば自分の会社の決算書を見て、今後の仕事の糧すると良いのではないでしょうか。