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会長方針

ラクビーW杯で日本代表チームが歴史的勝利を収め、その勇姿を見て日本中に勇気と感動を与えてくれた2015年。北陸新幹線が開通し、この北の大地北海道にも大きな経済効果が期待できる北海道新幹線が就航する運びとなり、ようやく北海道にも明るい未来が訪れると感じています。
日本経済もアベノミクス効果により大企業への景気回復は顕著に表れておりますが、私たちが住む地域、特に中小企業にはまだまだ景気回復を感じられない状況にあります。経済状況の回復はもちろんのこと、中小企業の雇用情勢は特に悪化しているように感じています。「雇用危機」から感じる「地方消滅」への道、私たち世代が「地方消滅」を黙って待っているのではなく、真剣に「地方創生」=地域社会の未来について考えて行かなければならない時代が到来しました。大袈裟かもしれませんが、この私たちが住むとかち帯広も「地方消滅危機」と言っても過言ではありません。
私たち世代が迎える10年後、20年後の次代には、このとかち帯広の地域社会や地域経済、そして地域産業、雇用情勢はどのような形態や構造になっているのでしょうか。もしかすると、その全てが崩壊・破綻状態に陥っているかもしれません。或いは、豊かで住みよい郷土として発展を遂げている、理想の次代かもしれません。何れにせよ、今断言できることは、私たちは後者の“理想の次代”を築くために、創意と工夫、勇気と情熱を燃やすと同時に、未来へのビジョンを鮮明に描き、次代へ繋げて行かなければなりません。
今年度スローガンPassion the “YEG” Vision the Future ~燃やそう私たちの情熱を・描こう私たちの未来を~と掲げました。これからの理想の次代を描くのは私たち青年経済人です。私たちが地域社会の未来をしっかりと描いた時、その未来には私たちの自社企業も存続していなければなりません。私たちが描く10年後の未来、20年後の未来を実現するためにも今年度は特に、長期的な自社企業発展の未来を描く事業、私たちの地域社会の未来を考える事業に焦点をしぼり取り組みます。また、自社企業発展に重要なのが青年経済人として、私たち個々の資質の向上でもあります。会員一人ひとりの資質の向上を図り、国際社会の一員としての教養を高め、強い経営者になるための研修事業、更には、会員間のビジネス交流の強化にも力を入れていき、その活動をSNSや独自の広報活動を通じて内外に積極的に発信し、幅広く認知度アップに努めてまいります。
これまで行ってきた地域貢献事業やイベントなどの参画は、時代の変化に合わせ今一度振り返り、私たち“YEG”が描く地域貢献事業として、考えなければならない1年と思います。そして、私たちの活動に対して忘れてはいけないことがあります。それは、自社企業発展の未来、地域社会の未来を描くことも重要なことですが、そこに私たちの活動の良き理解者でもある、愛する家族も一緒に居なければならないと言うことです。愛する家族の理解があっての“YEG”活動、その愛する家族への感謝を込めた親睦事業も大切な取り組みの一つと考えます。また、平成28年度の全国大会北海道いわみざわ大会成功に向けて、北海道YEGに加盟している帯広YEGとしても、岩見沢YEGに対する支援なども同時に考えて行かなければなりません。そのためには、帯広YEGが常にリーダーシップを取り、北海道内の各YEGと情報を共有し、交流・連携を強めていくのも重要なことと思います。
私たち“YEG”は平成30年度に二つの大きな事業を開催する運びとなります。一つは全国会長研修会です。平成30年度に開催される全国会長研修会帯広会議実現に向けて、平成28年7月1日に行われる日本YEGを迎えての、全国会長研修会現地視察に向けて抜かりない準備をし、帯広YEGとしての考え、思いを日本YEGに向けて発信しなければなりません。そのためには、組織の活性化はもちろん、新たな仲間を受け入れ、会員増強、組織力強化に努める必要があります。もう一つは帯広YEG創立30周年です。先輩諸兄に築いて頂いたこの素晴らしい帯広YEG、変化をしつつ長きにわたり活動して参りました。30周年を迎える節目と同時に、帯広YEGの未来も合わせて描いて行かなければなりません。
結びに、私たち“YEG”一人ひとりが理想の次代を描くために、常に情熱を燃やし行動を続け、10年後、20年後の自社企業発展の未来を描き、そして愛する地域社会の未来を描き、次代へ繋げてまいりましょう。