活動報告|クリーンウォークとかちin札内川
*5月13日(土)クリーンウォークとかちin札内川*

第6回を迎えた「クリーンウォークとかちin札内川」、5月13日(土)午前9時、約300名の参加者が集いスタートしました。
さまざまな団体が集まった中、今回特に目を引いたのが親と一緒にやって来た子どもたちとボーイスカウトの少年・少女たちの活発さでした。談笑しながらゆっくりと進む大人たちを尻目に、いち早くゴミを発見、そして収集しており、もしここが戦場であるなら、まるで斥候のような働きを存分に果たしていたのです。
もちろん青年部の各々も、その斥候部隊が発見したゴミ群を手早く分別し、仕事以上の活躍を見せてくれました。
ただやはり目の当たりにしたゴミ(というか不法投棄物)の多さには唖然とするばかりで、もう少し楽しく取り組みたいのですが、どうしてもやるせなさが募ってくるのは、きっと参加した全員も同じだったと思います。
この活動が必ず良い方向へ導いてくれることを切に願い、来年も更に多くの方のご参加を希望します。


◇◆◇クリーンウォークとかちin札内川について◇◆◇

日高山脈から流れ帯広市内で十勝川と合流する札内川は、過去に幾度も日本一の清流に輝いた美しい川です。夏にはカヌーを楽しむ人や河川敷でバーベキューをする人、天気の良い日には水遊びをする姿も見受けられ、地域の人々に親しまれている川です。しかし、その河川敷には心ない住民が残したゴミや家庭ゴミ&企業ゴミと思われるゴミの不法投棄が絶えません。特に、春の雪融けと同時に姿を現すゴミの多さには驚きを隠せません。
そこで、2001年、十勝アウトドアネットワーク(会長:國枝恭二)が中心になり、帯広商工会議所、帯広YEG、帯広商工会議所女性会で実行委員会を組織し、また、札内川流域の自治体(帯広市、幕別町、中札内村)と河川管理者(帯広開発建設部など)の後援、帯広NPO28サポートセンター、コミュニティシンクタンクあうるず、十勝多自然ネットなど環境問題に関心を持つ団体や河川敷で活動する団体の協力を得て、このイベントをスタートさせました。「ゴミを拾うこと」だけではなく、「ゴミを捨てない意識を持ってもらうこと」を目的にしています。


集合場所は愛国大橋帯広側の河川敷。開会式では、日本YEG会長として多忙な日々を送る國枝実行委員長に代わり、仁科会長が主催者を代表し挨拶しました。ストレッチで準備体操をしてからスタートです。

ゴミ拾いのコースは3つ。幕別町住民やボーイスカウト参加者の一部は対岸の幕別側にバスで移動します。帯広YEGは集合場所を起点に下流に向かってゴミ拾い。実は、このコースが、今回は一番ゴミが多いそう。スタート直後から拾い甲斐のあるゴミたちがいっぱい。

燃やせるゴミは透明の袋へ、燃やせないゴミは青い袋へ。家庭ではもっと細かな分別が必要ですが、このイベントに限っては2種類の分別です。袋がいっぱいになったら、河川敷の管理道路沿いに集積、のちほど河川管理者が手配するトラックで収集します。今年はトラック何台分になるのでしょう…。写真のように新聞紙や雑誌、家電製品も捨てられています。中には、引っ越しで不要になったと思われる絨毯や布団なども。帯広市の有料ゴミ袋に入れられたゴミも捨てられていました。お金を払ってまで、河川敷にゴミを捨てるなんて…。

クリーンウォークの新たな写真が届きました。スタート前に談笑する者やまったりする者の姿も…。また、今回は家族連れのYEGメンバーも多く、望月君は今回も一家5人で参上、朴君は浦幌から姫2人を連れてやってきました。空き缶を火バサミでつかみポーズを決めているのは南君のジュニア。太田ジュニア、川崎ジュニア、松浦ジュニアらも参加していました。
後半は実行委員会事務局から届いたゴミの写真です。私たちが解散した後、ゴミが一ヶ所に集積されたようです。今回の収集量は約400袋。昨年は4コース(約9キロ)で440袋で今回は3コース(約7キロ)での数値ですから、不法投棄が一向に減っていないことが伺えます。しかも、このほかに、袋には入れられない家電製品やタイヤなどの大型ゴミがあるのです。

今回、帯広YEGでは、家族も含めて約50名の参加がありました。
撮影前に退散してしまったメンバーもいるみたいですが、閉会式後に集合写真をパチリ。
参加した皆さん、お疲れさまでした。
この河川敷の現状を多くに人に伝え、「川にゴミを捨てる人」を撲滅しましょう。