十勝って?

十勝平野は北海道の東部に位置し、西に日高山脈、北に大雪山国立公園、阿寒国立公園などに囲まれ、南と東は太平洋に接しています。十勝平野の中央には大雪山系を水源にした十勝川が流れています。
総面積は10,831.28kmで北海道の総面積の約13%を占め、新潟県や秋田県とほぼ同じ面積です。
十勝の気候は、大陸性の気候が特徴で内陸部は比較的温暖で、夏期は北海道の高温観測記録の第3位までが十勝管内です。その一方、冬期は大陸性の寒冷高気圧により寒さも強く、マイナス20℃を下回ることも珍しくありません。
年間日照時間は北海道で最も長く、全国的にも有数の日照時間に恵まれているものの、農耕期間の6〜9月にかけては曇天が続くことがあり、10月〜翌年4月の冬期間に晴天の日が多くなっています。
年間降水量は比較的少ないですが、6〜9月の間に1年間の約半分の降水量になり、冬期は少ない傾向にあります。こうした気象条件から、冬は寒さによる地下凍結(土壌凍結といいます)が発生します。

十勝の産業は、一次産業が中心で、畑作は麦類、豆類、ばれいしょ、てんさいなど多くの作物が全道一の生産量を誇っています。平成14年度の農業粗生産額は2500億円を超えました。
全国の約60%の生産量を占めるナチュラルチーズや、牛乳やバターの乳製品、ソーセージやハムなどの肉製品のほか、名物ぶた丼も帯広十勝の代名詞です。
また、十勝は有名菓子メーカーも多く、「お菓子王国」とも呼ばれています。お菓子作りに欠かせない質の高い小麦や小豆、新鮮な牛乳など素材の宝庫といえるでしょう。