活動報告

5月例会 『いざという時に愛する家族を救う 救命方法』

工藤会長より、他地区の青年部活動のお話や、ビジネス発展委員会より、7月2日に行われる『ビジネスプランコンテスト』の紹介がありました。その後、5月例会担当委員会「研修委員会」により進行されました。

帯広消防署 救急課の中村様より、研修の説明と、帯広市の昨年度の緊急車両の出動件数や、救命をした場合の生存率などの説明がありました。このあとプロジェクターを使用して、実際に起きた事例を見ていきます。

昨年度の帯広市における救急車の出動件数は、1日平均15・8件、最も多い日は28件でした。内容は以下の通りです。

1、急病60.0% 2、負傷13.1% 3、転院11.1% 4、交通事故8.0%

急病が圧倒的に多い事からも、いかに救命方(心肺蘇生AED)が大切かが分かります。

実際に人形を使って救命方とAEDのデモンストレーションをしていただきました。

1、まず交通事故などの場合は、現場が安全か、周囲の確認をします。
2、周囲の人に救急車の手配を頼みます。この場合特定して頼むと良いとの事。
3、次に意識(反応)の確認をします。見て、感じて10秒間。“聞こえますか” 次に、心配停止の場合、人工呼吸のために、気道を確保します。
4、気道の確保をします。顎を上にあげます。鼻をつまんで息を入れます。これは少し胸が上がる程度です。
5、次に胸を30回カウントしながら押します。リズムは121212、、、これを5回繰り返すと6分程です。その頃には救急車が到着します。救急車の到着は、約5分、それまでに何をするか!がポイントになるそうです。

メンバーも体験しました。胸を押すときの角度が大切だそうです。まっすぐ上から押さないと肋骨が折れてしまいます。また、心臓の位置は右というより、胸の中央にあるそうです。

これがAED(自動対外除細動器)です。心臓に電流を流して蘇生する機械です。電源を入れると、使い方を音声ガイダンスで教えてくれます。

緊急車両の見学の説明です。この時実際に救急車の出動要請が入りました。救命師がすごい勢いで走っていきました。出動までの時間は1分だそうです。

緊急車両の見学。まずは、消防車の説明です。この車両は一番大きく、ディーゼル車で排気量はなんと、20780ccです!中には油圧式のホースや人の顔より大きなカッター、チェンソー、300kgの圧力の空気ボンベ、排煙器などが積んでありました。戸をこじ開けたり、煙を出すために屋根を曲げたりするのに使用します。

消防車は6台、それぞれに役割がありました。クレーン車の梯子は40m、ビルの10~11階まで届くそうです。1台に積んである600ℓの消火剤(泡)は、水2500ℓ分の消火能力があります。これは、消防車7台分に相当します。また、バッテリーの消費を抑えるため、LEDランプを使用したりと工夫もなされていました。こちらの消防士の方が着ている服装は国際基準に沿ったもので、空気ボンベなどを入れると、20kg弱あるそうです。

救急車の見学です。救急車に積んである、機材や救命に必要な設備の説明がありました。救急車専用の機材ではなく、実際に病院で使われている機材が装備されていました。血圧や心電図を測る機材、AEDよりさらに精密な機材など。救急車の変換の説明もありました。最近は機材もコンパクトになったので、車両もコンパクトに、そして4WDになったそうです。クラウンハイルーフ→ハイエース→大型車→現在

救急車の機材や設備を中に入って見せていただきました。また、車庫のなかには緊急時や災害に必要な沢山のホースやゴムボートなどが装備されていました。最後に朴副会長よりお礼の挨拶があり、研修を終了いたしました。個人にはもちろん、日頃 様々な事業でたくさんの人とふれあう機会が多い私達は1つの「備え」として学び、意義のある例会になったのではと感じます。帯広消防署の皆様、救急課の中村様、山本様、北村様、本当にありがとうございました。